【2026年最新】新作日本語フォント30選

【2026年最新】新作日本語フォント30選

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デザインの印象を決定づける最も重要な要素のひとつが「フォント」です。2025年から2026年にかけて、日本語フォント業界では大手ファウンダリの大規模リリースとフリーフォント文化の成熟が同時に進行し、選択肢はかつてないほど豊かになりました。

本記事では、モリサワ、Adobe、フォントワークス LETS、イワタといった一次情報源を踏まえつつ、コリスやPhotoshopVIPなどで紹介された注目のフリーフォントも含め、2026年に押さえておくべき新作日本語フォント30書体を一気にご紹介します。商用利用可能なものを中心に、特徴・用途・ライセンス上の注意点まで網羅しました。

※フォントのライセンスは予告なく変更される場合があります。商用利用の前には必ず各配布元の利用規約を最新の状態でご確認ください。

目次

2026年フォント業界の最新トレンド総まとめ

まずは、新作フォントを選ぶ前提として知っておきたい2026年のトレンドを整理します。
各メーカーの動きを押さえることで、自分の制作物にふさわしい書体を見極めやすくなります。

大手ファウンダリの大規模アップデート

モリサワは大型リリースを連続で実施しています。
2025年10月に予定されている新書体第1弾では、長年愛されてきた書体を中心に拡充し、これまで「TypeBank PASSPORT」から提供してきたタイプバンクフォントが「Morisawa Fonts」で利用できるようになるほか、写研書体のOpenTypeフォント開発プロジェクトによる「写研クラシックス」を合わせ、合計85ファミリーを提供します。

さらに第2弾として、2026年2月12日に新書体第2弾として100ファミリー以上のリリースが予定され、和文フォントはもちろん、欧文、中国語、タイ文字のフォントも大幅にアップデートされます。

Adobe Fontsの大幅拡充

Adobeも積極的にラインナップを拡張しています。
Adobe Fontsに「gtai」が新たなパートナーとして加わり、「もくぱん」「つちのこ」「あおむし」などのフォントが追加されました。
加えて、Web Font Japanからは、Gradeo、手書き屋本舗、FONT1000の個性豊かな23フォントが追加されました。

バリアブルフォントと表現力の進化

2026年はバリアブルフォントの実用化が一気に進んだ年でもあります。
アドビが開発中の極太書体「ネオクロ」は、字幅が縦横方向に変化するバリアブルフォントとして設計されており、限られたスペースにも文字を密度高く配置することが可能です。
フリーフォント界でも、3軸で操作できる「ニコイチ」などが登場し、デザイナーの表現の幅が広がっています。

モニターに複数の日本語フォント見本が並ぶデザイナーのワークスペース。明るい自然光が差し込む北欧風オフィス


モリサワの最新注目書体(5書体)

日本のフォント業界を牽引するモリサワからは、2025〜2026年新書体として歴史ある書体の現代復活と、新規開発書体の両軸でラインナップが拡充されています。

1. 大蘭明朝(おおらんみんちょう)

極太の縦画と細い横画が対照的な力強い印象の明朝体です。
見出しやポスターなど、視線を一点に集めたいシーンで圧倒的な存在感を発揮します。
写研クラシックスの代表格として、レトロデザインとも好相性です。

2. イダシェ

シンプルで直線的なゴシック体に白いシャドウをあしらった独特のデザインです。
立体感のある表現で、80〜90年代のグラフィック感を演出したいときに最適です。

3. ファン蘭

横画が縦画よりも太いファンテール体をもとに、モダンスタイルの要素を取り入れた書体です。
ファッション誌やビューティ系広告での活用が期待されます。

4. アキフリー

写研クラシックス枠の中で写植書体としてはリリースされていない完全新規公開の書体で、おおらかで柔らかな手書き風のデザイン書体です。
子ども向け・ナチュラル系のデザインに温度感を与えます。

5. TB明朝・TBカリグラゴシックなどタイプバンク系

これまでTypeBank PASSPORTでのみ提供されていたタイプバンク書体が、Morisawa Fontsで使えるようになりました。
明るくおおらかなイメージのかなとスッキリと整理されたエレメントを持つ漢字で構成された「TB明朝」、これまでMorisawa Fontsでは取り扱いのなかった「TBカリグラゴシック」など、ロングセラー書体群が一挙に追加されています。


Adobe Fontsの新パートナー書体(5書体)

Creative Cloudユーザーなら追加料金なしで利用できるAdobe Fontsは、2026年に入り日本語ラインナップが急拡大しました。

6. もくぱん(gtai)

新パートナー「gtai」から提供された書体のひとつ。
観るのか読むのかという文字本来の力を引き出すデザインで、見出しからアートピースまで幅広く使えます。

7. つちのこ(gtai)

ユニークな骨格を持ったディスプレイ書体で、SNS投稿のサムネイルや動画タイトルに個性を加えたいシーンに向いています。

8. あおむし(gtai)

柔らかな曲線が特徴的で、絵本や子ども向けコンテンツとの親和性が高い書体です。

9. Paper Clip Nova(タイプラボ)

タイプラボからは、文具のゼムクリップをモチーフにしたディスプレイ書体「Paper Clip Nova」3フォントが追加されました。
文房具的なポップさが楽しい、装飾性の高い書体です。

10. VDL ロゴナ極細 TH(視覚デザイン研究所)

「ロゴナ・ファミリー」の中でウエイトが最も細い「VDL ロゴナ極細 TH」が追加されました。
繊細で上品な印象を求めるロゴやコスメ系デザインに最適です。

タブレットでフォント選びをするデザイナーの手元アップ。画面には複数の日本語明朝体が並んでいる


フォントワークス LETSの最新追加書体(4書体)

フォントワークス LETSは、筑紫書体など日本語書体を中心とした約1,160書体を提供する年間サブスクリプションで、プロ向けの定番サービスです。

11. 日本書技研究所の9書体

日本のタイプファウンダリ日本書技研究所と提携し、「フォントワークス LETS」「学生向けフォントワークス LETS」、ならびにWebフォントサービス「FONTPLUS」に計9書体の提供を2025年5月27日より開始しました。
教育現場での手書き指導にも活用できる楷書系書体が中心です。

12. たかデザインプロダクションの15書体

たかデザインプロダクションと提携し、「フォントワークス LETS」と「FONTPLUS」に計15書体の提供を2025年7月15日より開始しました。
デザイン性の高い独自書体群で、ブランディング表現の幅を広げてくれます。

13. 奔行2かな-L(REN FONT)

フォントワークス LETSへ新たに「奔行2かな-L」が追加され、この書体追加で合計83書体のREN FONT書体が利用可能になりました。
流麗な行書系で和風デザインに重宝します。

14. Monotypeの新コンセプトフォント6書体

Monotypeの提供するフォントサービス「フォントワークス LETS」「Monotype LETS」に新書体(全6書体)が2025年11月26日に追加されました。
新しい表現コンセプトを盛り込んだ実験的な書体群で、最先端デザインを志向する方におすすめです。

LETSはデザイン制作向けのサービスです。
ゲーム・アプリ・Webサイトへフォントを組み込む場合は別途拡張ライセンスが必要となるため、用途を事前に確認してください。


イワタの一次情報的注目書体(2書体)

老舗のイワタからは、page2026に合わせて二つの意欲作が発表されました。

15. 鄭道昭(ていどうしょう)

1500年前、中国雲峰山の摩崖碑に刻まれた鄭道昭の書を現代に蘇らせた書体で、岩肌の風化や筆の息遣いを封じ込め、力強さと優しさを兼ね備えています。
歴史性と力強さを同時に表現したいパッケージや書籍カバーに最適です。

16. イワタつづり

2026年4月10日(フォントの日)にリリースされた万年筆風フォントです。
書体設計士でありイワタ顧問の橋本和夫さんがモノラインで手書きした文字をベースに、デザイナーの坂口ゆかりさんとデザイン部で万年筆で書かれたような肉づけをし、エレメントを整えていったとのことです。
万年筆のインクの濃淡を表現したカラーフォント版も用意される意欲作で、手紙やエッセイ系のデザインに圧倒的な親和性を持ちます。


商用利用可のフリーフォント注目作(8書体)

無料でも商用利用が可能なフリーフォントの新作は、2025〜2026年も豊作の年となりました。
予算をかけずに高品質な日本語表現を実現したい方は必見です。

17. 3軸バリアブルフォント「ニコイチ」

字形・縦横線のコントラスト・傾きの3つを軸にしたバリアブルの日本語フォントで、個人サイトで無料利用可(作者のXまたはBoothをフォローすると商用利用可)です。
1つのフォントで多彩な表情を作れる、まさに次世代型の書体です。

18. アングル(無料版)

手書き感ある文字を表現できるバリアブルの日本語フォント。
フォントサイズはそのままで、文字の大きさを変化させることができ、大小のリズムある文字を作れます。
手書きの不揃いさを意図的に演出したいときに便利です。

19. 不知火(しらぬい)

有料フォントもリリースされている「すずみばと書林」から2年以上の月日を経て、フリーフォントとしてリリースされた筆文字風デザイン書体で、教育漢字まで収録されています。
2025年11月29日にver.1.4で縦書きにも対応しました。

20. いおゴシックオールド

活版印刷の肉付きの感覚を現代的な視点で見つめ直したゴシック体で、落ち着きのあるデザインにぴったりです。
フリー版はひらがな・カタカナ・記号文字が揃っており、2025年11月24日にver1.003へアップデートされ漢字202文字が追加されました。
レトロ印刷風デザインの強い味方です。

21. 帳票 UDPゴシック

モリサワ BIZ UDPゴシックの「1」と「1(全角)」の幅のみを変更し、数字(0〜9)を等幅にしたフォントで、BIZ UDPゴシックを使いたいけど数字は等幅にしたいという人向けです。
請求書や帳票デザインで真価を発揮します。

22. レシートフォント

スーパーなどのレシートに印刷された文字を再現したフォントで、ひらがな・カタカナ・英数記号文字をはじめ、JIS第一水準漢字+アルファ(約3,000文字)が揃っています。
リアル系の小道具表現や、レトロ系広告で重宝されています。

23. 機械彫刻用標準書体 M

日本工業規格に定められた機械彫刻用標準書体を忠実に再現されたフォントで、文字作製時の工業的な彫刻、技術的な制約から独特な機能美が生み出されています。
簡易字体、変体仮名、西夏文字なども含まれています。
インダストリアルな世界観を作りたいときに唯一無二の存在です。

24. モッチーポップ

新卒3年目の女子にサインペンで書いてもらった文字をベースに作成したフォントで、「創英角ポップ体」の娘的存在になりたいという願いがこめられています。
ver.2から同人誌で需要が高い濁点ひらがな・カタカナも収録されています。
SNSでも話題となった2025年話題作です。

カフェでノートパソコンを開きフォントカタログを比較する20代女性デザイナー。柔らかな午後の光


個性派・テーマ性のあるフリーフォント(4書体)

特定のシーンや表現に特化した個性派フォントも続々と登場しています。「ここぞ」というシーンに使うことで、デザインに強いストーリーが生まれます。

25. あおぞらミルク

かたすぎず、ポップすぎない、太めの手書きフォントで、ミルクのようにやさしく、まろやかに仕上げました、とのことです。
個人・商用サイトで無料利用可で、同人誌や各種印刷物なども可能です。
2026年4月25日に英数字と記号が追加されアップデートされました。

26. マルデコ

昔ながらのクリーニング屋や美容室の看板文字をイメージした、丸みのあるレトロなフォントで、個人・商用サイトで無料利用可、同人誌や各種印刷物なども可能です。
昭和レトロブームの中で人気急上昇中です。

27. せだむ フリー版

多肉植物のようにモチモチぷっくりしたフォルムが特徴の極太フォントで、文字をしっかり目立たせたいデザインにぴったりです。
SNSサムネイル、YouTubeテロップで存在感を放ちます。

28. あいはらクレヨンもじ

たくさんの筆文字フォントをリリースされている藍原彼方から、なんとクレヨン風のフォントがリリースされました。
かわいい雰囲気のフォントで、子供向けのデザインにもぴったりです。
教育系や子育てメディアの定番候補です。


Adobe Fontsで使える追加日本語書体(2書体)

29. ドットのじ R(ヨコカク)

ヨコカクからはドットプリンタの文字をもとに作られた「ドットのじ R」が追加されました。
レトロゲーム風やテック系のデザインで唯一無二の表現を可能にします。

30. AB-優筆楷書(手書き屋本舗)

手書き屋本舗からは、毛筆の優雅さと楷書の安定感を融合した「AB-優筆楷書」、粗く荒々しい印象の「AB-あらじ Kna」が追加されました。
和風ブランディングや書道風コンテンツに高い完成度を与えます。


2026年新作フォントの選び方の3つの基準

これだけ豊富な選択肢の中で、どのフォントを選ぶべきか迷う方も多いはずです。
フォント選びで失敗しないための3つの基準を押さえておきましょう。

基準1:用途・媒体との適合性

本文用なら可読性の高いオーソドックスなゴシック体や明朝体、見出し・タイトル用ならインパクトのあるディスプレイ書体、というように媒体や目的に応じた書体を選ぶのが基本です。
動画テロップなら「せだむ」のような極太、ブランド広告なら「VDL ロゴナ極細 TH」のような繊細な書体が候補となります。

基準2:ライセンス条件の確認

フリーフォントは無料でも、商用利用や動画利用、ゲーム組込にはそれぞれ条件があります。「商用すべてOK」「印刷物はOK」「同人制作はOK」「動画ではNG」など条件付きの場合もあるので、詳しくはフォントごとのライセンスを確認することが重要です。

基準3:漢字の収録範囲

ひらがな・カタカナのみのフォントは、漢字を別フォントで補う「混植」が必要になります。
本文用途ではJIS第一水準漢字以上を収録しているかを必ず確認しましょう。


商用利用で絶対に注意すべきポイント

フォントは便利な反面、ライセンス違反のリスクも常に伴います。
プロの現場で安心して使うために、最低限以下の点に注意してください。

利用規約の最新版を必ず確認

フォントの利用規約は予告なく改定されることがあります。
商用利用についての規約が変更されている可能性があるため、使用時には必ず利用規約を読むようにしてください。
古い情報のままで使用すると、知らないうちに規約違反になっているケースもあります。

SNSフォロー条件・連絡必須条件に対応

フリーフォントの中には「制作者のSNSをフォローする」「事前連絡が必要」など条件がある場合もあります。
これらを満たさずに商用利用すると、ライセンス違反となるため要注意です。

納品形態への配慮

ファイル納品時には、相手側の環境にフォントがない可能性を考慮し、アウトライン化や使用フォントの明記が必要です。
特にPDFやIllustratorデータをそのまま渡す場合は、ライセンス上の埋め込み可否も確認しましょう。


2026年フォントを最大限活用する3つの実践テクニック

せっかくの新作フォントを使うなら、その魅力を最大限引き出したいもの。
プロが実践している3つのテクニックを紹介します。

テクニック1:書体の組み合わせ(混植)

仮名フォントと漢字フォントを意図的に組み合わせる「混植」は、デザインに独自性を生み出す上級者テクニックです。
最近の仮名フォントは混植を前提にデザインされているものも多く、組み合わせを試すだけでオリジナル感が一気に高まります。

テクニック2:バリアブルフォントで動きを作る

「ニコイチ」や「アングル」のようなバリアブルフォントは、1書体でウエイトや傾きを連続的に変えられます。
ロゴやキービジュアルで同じ書体内で強弱を作ることで、まとまりと変化を両立できます。

テクニック3:トレンドカラーとの組み合わせ

Monotypeの調査では、Z世代の79%、ミレニアル世代の78%が、SNSで魅力的な投稿を作るためにフォント選びが重要だと感じていることがわかりました。
書体と色は不可分の関係にあり、トレンドカラーや配色との相性を意識することで、フォントの印象は大きく変わります。


まとめ:2026年は日本語フォント黄金期

2026年は、大手ファウンダリの大規模リリース、Adobe Fontsの拡充、フリーフォント文化の成熟と、日本語フォント史において特筆すべき黄金期と言える年になりました。
本記事で紹介した30書体は、いずれも商用デザインの現場で実戦投入可能な実力派ばかりです。

モリサワの写研クラシックス、Adobe Fontsの新パートナー書体、イワタの「鄭道昭」「つづり」、フリーフォントの「ニコイチ」「不知火」「いおゴシックオールド」など、それぞれの強みを把握し、デザインの目的に応じて使い分けることが、これからのデザイナーにとって不可欠なスキルです。

最後に改めて強調したいのは、必ず最新の利用規約を確認した上で商用利用すること
フォントは作者の血と汗が込もった作品であり、適切なリスペクトを持って活用することで、デザイナーと制作者の良い循環が生まれます。
ぜひ本記事をブックマークし、2026年のデザイン業務に役立ててください。

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