2025年の年末、東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット107(C107)。世界最大級の同人誌即売会として、毎回数十万人もの参加者が集まるこのイベントは、オタク文化の祭典として国内外から注目を集めています。
「冬コミに参加したいけど、何から準備すればいいかわからない」「チケットの買い方がわからない」「初めての参加で不安・・・」そんな疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コミケ107の基本情報から、チケット購入方法、当日の持ち物、注意事項まで、参加に必要なすべての情報を網羅的にお届けします。初参加の方はもちろん、久しぶりに参加する方やベテラン参加者の方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
コミケ107の開催日程と基本情報
2025年冬コミの開催概要
コミックマーケット107(C107)は、2025年12月30日(火)から12月31日(水)の2日間にわたって開催されます。
会場は例年通り東京ビッグサイト(東京国際展示場)で、東展示棟・西展示棟・南展示棟を使用した大規模なイベントとなります。
開催時間は一般参加者向けには10時30分から(予定)となっていますが、入場時間はチケットの種類によって異なります。
アーリー入場チケットを持っている場合は、より早い時間から入場可能です。
閉会時間は16時00分(予定)となっており、最終日の大晦日も同様のスケジュールで進行します。
開催場所とアクセス方法
東京ビッグサイトへのアクセスは、りんかい線「国際展示場駅」から徒歩約7分、またはゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」から徒歩約3分です。
年末の開催ということもあり、公共交通機関は混雑が予想されますので、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
車での来場は原則禁止となっています。
会場周辺の駐車場も利用できませんので、必ず公共交通機関をご利用ください。
遠方から参加される方は、近隣のホテルが早い段階で満室になることが多いため、宿泊先の確保は早めに行うことをおすすめします。
特に12月30日・31日という年末の日程のため、通常のコミケ以上に宿泊施設の確保が困難になる可能性があります。

サークル配置と各日程の傾向
コミケでは日程ごとにジャンルが分かれており、お目当てのサークルがどの日に配置されるかを事前に確認しておくことが重要です。
配置ジャンルの詳細は、コミックマーケット準備会から公開されるカタログやWebサイトで確認できます。
一般的に、1日目と2日目でジャンルが大きく異なるため、自分が興味のあるジャンルがどの日に配置されているかを把握し、効率的に回れるよう計画を立てましょう。
チケット購入方法と入手のコツ
チケットの種類と価格帯
コミックマーケット107では、入場にチケットが必要です。現在のコミケは完全なチケット制となっており、当日券の販売は非常に限定的ですので、事前購入が基本となります。
■ チケットには複数の種類があり、主なものは以下の通りです
- アーリー入場チケット:早い時間帯に入場できる優先チケット。
人気が高く、抽選販売となることが多い - 一般入場チケット(午前):午前の指定時間から入場可能なチケット
- 一般入場チケット(午後):午後の指定時間から入場可能なチケット。
比較的入手しやすい
価格はチケットの種類や入場時間帯によって異なりますが、概ね数百円から数千円程度です。
詳細な価格や販売スケジュールは、公式サイトで最新情報を確認してください。

公式販売サイトでの購入手順
チケットの購入は、主にオンラインで行います。
販売開始日時が設定されており、人気の高い時間帯のチケットは販売開始直後に完売することもあります。
■ 購入の流れは以下の通りです
- コミックマーケット公式サイトでチケット販売情報を確認
- 指定された販売サイト(電子チケット販売プラットフォーム)にアクセス
- 必要に応じてアカウントを作成
- 希望日・希望時間帯のチケットを選択
- 決済手続きを完了
- 電子チケットをスマートフォンに保存
チケットの転売は禁止されています。
転売サイトやSNSでの個人間売買で購入したチケットは無効となり、入場できない可能性がありますので、必ず公式ルートで購入してください。
チケット入手の成功率を上げるポイント
人気の高いチケットを入手するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
まず、販売開始時刻の数分前には販売サイトにアクセスし、ログイン状態にしておくことが重要です。
販売開始と同時にアクセスが集中するため、事前の準備が成功の鍵となります。
また、クレジットカード情報や個人情報は事前に登録しておき、購入手続きをスムーズに進められるようにしましょう。
決済に手間取っている間に売り切れてしまうケースも少なくありません。
第一希望のチケットが入手できなかった場合に備えて、第二希望・第三希望の時間帯も検討しておくと安心です。
午後入場でも、閉会時間までには十分な時間がありますので、目的によっては十分に楽しめます。
初心者向け参加準備と持ち物リスト
必須の持ち物チェックリスト
コミケ参加にあたって、忘れてはならない持ち物を確認しておきましょう。
特に初参加の方は、以下のリストを参考に準備を進めてください。
■【絶対に必要なもの】
- チケット(スマートフォン):電子チケットを表示するためのスマートフォンは必須。
充電も十分に - 現金:サークルスペースでは現金払いが基本。
小銭も多めに用意 - カタログまたはサークル配置図:紙版またはアプリ版で会場を効率的に回るために必要
- 身分証明書:年齢確認が必要な場合に備えて
■【あると便利なもの】
- 大きめのトートバッグやエコバッグ:購入した同人誌を入れるため
- モバイルバッテリー:スマートフォンの電池切れ対策に
- 飲み物:会場内は広く、歩き回るため水分補給が大切
- 軽食:会場内の飲食店は混雑するため
- 防寒具:12月末の開催のため、待機列では特に寒さ対策が必要

服装と防寒対策のポイント
冬コミは12月末の開催となるため、防寒対策は最重要事項です。
入場待ちの列では屋外で長時間待機することになる場合もあり、寒さで体調を崩す参加者も少なくありません。
■ おすすめの服装と防寒アイテムは以下の通りです
- 防風性のあるアウター:海沿いの会場は風が強いことも
- 重ね着できるインナー:会場内は人混みで暑くなることもあるため、脱ぎ着しやすい服装が◎
- ヒートテックなどの保温インナー:寒さ対策の基本
- 手袋・マフラー・ニット帽:待機中の防寒に効果的
- 使い捨てカイロ:貼るタイプと手持ちタイプの両方があると安心
- 歩きやすい靴:会場内は広く、かなりの距離を歩くため
ただし、会場内に入ると人混みで気温が上がることも多いため、脱ぎ着しやすいレイヤードスタイルがおすすめです。
事前にやっておくべき準備
当日をスムーズに迎えるために、事前に済ませておくべき準備があります。
まず、カタログの入手とチェックです。
紙のカタログは全国の書店やアニメショップで販売されるほか、Webカタログも利用可能です。
お目当てのサークルの配置場所を確認し、効率的な回り方を計画しておきましょう。
次に、会場マップの把握です。
東京ビッグサイトは非常に広大で、初めての方は迷いやすい構造になっています。
事前に各展示棟の位置関係や、入口・出口の場所を把握しておくと当日慌てずに済みます。
また、X(旧Twitter)などのSNSで参加予定のサークルさんをフォローしておくと、新刊情報や当日の頒布状況などをリアルタイムで確認できて便利です。
当日の流れと会場での動き方
入場から開場までの流れ
コミケ当日は、チケットの種類によって入場時間が異なります。
指定された時間に合わせて会場に到着するようにしましょう。
■ 一般的な流れは以下の通りです
- 会場到着:指定時間の少し前に到着
- 待機列への整列:スタッフの指示に従って待機
- チケット確認:入場ゲートでチケットを提示
- リストバンド装着:入場証となるリストバンドを受け取り装着
- 会場内へ入場:目的のホールへ移動
入場時には手荷物検査が実施される場合がありますので、カバンの中身はすぐに見せられるよう整理しておくとスムーズです。

効率的な会場の回り方
コミケ会場は非常に広大で、すべてのサークルを回ることは現実的に不可能です。
限られた時間で効率的に回るためのコツをお伝えします。
まず、優先順位をつけることが大切です。
どうしても手に入れたい新刊があるサークルは最優先で回り、時間に余裕があれば他のサークルを巡る、という計画を立てましょう。
人気サークルは開場直後に長蛇の列ができることもあるため、早めに並ぶ必要があります。
次に、会場マップを頭に入れておくことです。
どの展示棟に何のジャンルが配置されているかを把握し、移動ルートを事前に計画しておくと、無駄な動きを減らせます。
また、混雑する時間帯を避けるのも一つの戦略です。
開場直後は人気サークルに人が集中しますが、午後になると比較的空いてくることもあります。
お目当てのサークルの傾向によっては、あえて遅めに行動するのも有効です。
サークルでの購入マナー
サークルスペースで同人誌を購入する際には、いくつかのマナーがあります。
これらを守ることで、売り手・買い手双方が気持ちよく過ごせます。
まず、挨拶をすること。「新刊ください」「これをお願いします」など、一言添えて購入しましょう。
無言で本を指差すだけ、というのは避けたいところです。
お釣りが出ないよう、小銭を用意しておくことが非常に重要です。
サークル側は少人数で対応していることが多く、大きなお札を出すとお釣りの用意に時間がかかり、後ろに並んでいる人にも迷惑がかかります。
100円玉、500円玉を多めに用意しておきましょう。
また、購入後は速やかにその場を離れ、次の人のために場所を空けることも大切なマナーです。
サークル参加者向けの準備と注意点
サークル参加申込の基本
コミケにサークルとして参加するには、事前の申込が必要です。
C107のサークル参加申込はすでに締め切られていますが、今後のコミケに向けて基本的な流れを説明します。
サークル参加申込は、申込書セット(有料)を購入し、必要事項を記入してオンラインまたは郵送で申し込む形式です。
申込多数の場合は抽選となり、当選したサークルのみが参加できます。
申込の際には、サークル名、頒布物の内容、希望ジャンルなどを記入します。
ジャンルによって倍率が異なり、人気ジャンルは競争率が高くなる傾向があります。
頒布物の準備とスケジュール
■ サークル参加が決定したら、頒布物(同人誌など)の制作に取りかかります。
冬コミに向けた一般的なスケジュールの目安は以下の通りです
- 10月〜11月:原稿制作・入稿準備
- 11月下旬〜12月上旬:印刷所への入稿(早割締切)
- 12月中旬:印刷所への入稿(通常締切)
- 12月下旬:搬入準備・当日の準備
印刷所は冬コミシーズンに非常に混み合うため、早めの入稿が推奨されます。
早割を利用すれば印刷費を抑えられるというメリットもあります。
当日の設営と運営のコツ
サークル参加者は、一般参加者より早い時間に入場でき、設営時間が設けられています。
限られた時間内で効率的に設営を行い、開場に備えましょう。
■ 設営時に用意しておくと便利なものには、以下のようなアイテムがあります
- テーブルクロス
- 値札・POP
- お釣り用の小銭(十分な量を)
- 電卓
- 紙袋やビニール袋(購入者への渡し用)
- ガムテープやセロテープ
- ペン・メモ帳
頒布中は、笑顔での接客を心がけましょう。
せっかく自分のスペースに来てくれた方に、良い印象を持ってもらえるような対応を意識することが大切です。
コミケのルールとマナーを理解しよう
絶対に守るべき基本ルール
コミケを安全に楽しむために、参加者全員が守るべきルールがあります。
これらは長年の運営の中で確立されたものであり、すべての参加者の安全と快適さを守るために重要です。
「走らない」は最も重要なルールの一つです。
会場内は非常に混雑しており、走ることで転倒事故や衝突事故につながる危険があります。
どんなに欲しい本があっても、走って移動することは絶対に避けてください。
また、徹夜禁止も厳守事項です。
会場周辺での前日からの待機は禁止されており、近隣への迷惑になるだけでなく、参加者自身の健康上のリスクもあります。
■ その他にも以下のルールを守りましょう
- スタッフの指示には必ず従う
- 会場内での座り込みは禁止
- 大声を出さない
- 飲酒しての参加禁止
- ゴミは持ち帰る
撮影・コスプレに関するルール
コミケには多くのコスプレイヤーが参加し、専用のコスプレエリアが設けられています。
撮影を楽しむ場合は、以下のルールを守ることが求められます。
まず、撮影は必ず本人の許可を得てから行ってください。
無断撮影はマナー違反であり、トラブルの原因になります。
撮影可能なエリアは限定されており、サークルスペースや通路での撮影は原則禁止です。
コスプレエリアで撮影する場合も、周囲の迷惑にならないよう配慮しましょう。
SNSへの投稿についても、被写体となったコスプレイヤーの許可を得ることが基本マナーです。
トラブル回避のための心構え
コミケは多くの人が集まるイベントであり、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。
以下の点を意識して、安全に参加しましょう。
貴重品の管理には十分注意してください。
混雑した会場ではスリなどの被害に遭うリスクがあります。
財布やスマートフォンは体に密着したポケットやカバンに入れ、常に意識しておきましょう。
体調管理も重要です。
冬の寒さと会場内の人混みによる温度差、長時間の立ちっぱなしなどで体調を崩す人も少なくありません。
無理をせず、適度に休憩を取りながら参加してください。
万が一体調不良になった場合は、救護室を利用するか、スタッフに声をかけましょう。
冬コミを10倍楽しむためのTips
お目当てサークルを見つける方法
コミケの醍醐味は、新しい作品やクリエイターとの出会いにあります。
お目当てのサークルを効率的に見つけるための方法をご紹介します。
カタログを活用するのが基本です。
紙版カタログにはサークルカットが掲載されており、サークルの雰囲気や頒布物の傾向がわかります。
Webカタログではジャンルやキーワードでの検索も可能なため、より効率的に探せます。
SNSを活用するのも効果的です。
多くのサークルがX(旧Twitter)やpixivで新刊情報を発信しています。「#C107」「#コミケ107」などのハッシュタグで検索すると、参加サークルの情報が見つかります。
また、友人や知人の口コミも貴重な情報源です。
同じジャンルを好む仲間から「このサークルがおすすめ」という情報を得られることも多いでしょう。

会場周辺のおすすめスポット
コミケ会場の東京ビッグサイト周辺には、イベント前後に立ち寄れるスポットがいくつかあります。
ダイバーシティ東京プラザは、お台場エリアの商業施設で、飲食店やショップが充実しています。
コミケ後に食事をしたり、少し休憩したりするのに便利です。
実物大ガンダム立像も見どころの一つです。
フジテレビ本社もビッグサイトから比較的近く、観光スポットとして人気があります。
展望台からはお台場の景色を一望できます。
コミケ終了後は交通機関が非常に混雑するため、会場周辺で少し時間をつぶしてから帰路につくのも一つの手です。
戦利品の保管と持ち帰り方
コミケで購入した同人誌(通称「戦利品」)は、大切に持ち帰りたいものです。
以下のポイントを押さえておきましょう。
大きめのバッグを用意することが基本です。
同人誌は意外とかさばり、重量もあります。
キャリーカートを使用する参加者も多いですが、混雑時は周囲の迷惑になることもあるため、状況を見て判断しましょう。
クリアファイルやビニール袋があると、本を保護するのに役立ちます。
雨天の場合は特に重要です。
購入した同人誌は、帰宅したら早めに確認することをおすすめします。
乱丁・落丁がないか、ページが折れていないかなどをチェックしましょう。
万が一の場合、サークルによっては交換対応してくれることもあります。
コミケの歴史と文化的意義
コミケの成り立ちと発展
コミックマーケットは1975年に第1回が開催され、2025年で50年の歴史を持つイベントとなりました。
当初は700人程度の参加者でスタートしましたが、現在では1日あたり数十万人が来場する世界最大級の同人誌即売会へと成長しています。
この50年間で、コミケは単なる同人誌の売買の場を超え、クリエイターの発表の場、ファン同士の交流の場、そして日本のポップカルチャーを代表するイベントとして国際的にも認知されるようになりました。
コミケが生み出した文化的影響
コミケは数多くのクリエイターを輩出し、日本のマンガ・アニメ文化の発展に大きく貢献してきました。
現在プロとして活躍している漫画家やイラストレーターの中にも、コミケでの活動をきっかけにデビューした方が数多くいます。
また、コミケは「表現の自由」を守る場としても重要な役割を果たしています。
商業出版では扱いにくいテーマやニッチなジャンルでも、コミケでは自由に発表できる土壌があり、多様な表現を許容する文化を育ててきました。
近年では海外からの参加者も増加しており、日本文化を世界に発信する窓口としての役割も担っています。
まとめ
2025年12月30日・31日に開催されるコミックマーケット107(冬コミ)について、参加に必要な情報を詳しく解説してきました。
■ ここで改めて、押さえておくべきポイントをまとめます
- 開催日程:2025年12月30日(火)〜31日(水)の2日間
- 会場:東京ビッグサイト(東・西・南展示棟)
- チケット:事前購入が必須。
公式ルートで早めに入手を - 準備:防寒対策は万全に。
持ち物リストで確認を - マナー:走らない、徹夜しない、スタッフの指示に従う
コミケは、すべての参加者が支え合って成り立つイベントです。
一般参加者、サークル参加者、企業ブース出展者、コスプレイヤー、そして運営スタッフ、それぞれの立場の人がルールとマナーを守ることで、毎回安全に開催されています。
初めて参加する方は不安もあるかもしれませんが、事前の準備をしっかり行えば、きっと素晴らしい体験ができるはずです。
ベテランの方も、この記事の情報を参考に、改めて準備を見直してみてください。
2025年の年末、東京ビッグサイトで最高の思い出を作りましょう。
皆さんのコミケ107が実り多いものになることを願っています。
※本記事の情報は執筆時点のものです。
最新の情報はコミックマーケット公式サイトで必ずご確認ください。
