【画像生成AI徹底比較】 DALL·E、Adobe Firefly、Midjourneyの特徴

【画像生成AI徹底比較】 DALL·E、Adobe Firefly、Midjourneyの特徴

AI画像生成とは?Webデザイン以外でも広がる可能性

画像生成AIの基本構造と特徴

画像生成AIとは、テキストや画像の入力から新しいビジュアルコンテンツを生成する技術です。主にディープラーニング(特にGANやDiffusionモデル)を活用し、膨大な学習データからパターンや特徴を抽出して、視覚的に完成度の高い出力を行います。

近年注目されているのは、OpenAIの「DALL·E」やAdobeの「Firefly」、そして「Midjourney」のような、プロンプト(テキスト指示)によって高精度な画像を作り出すモデルです。これらはWebデザインだけでなく、広告、SNS運用、プレゼン資料、商品開発のコンセプト作りなど幅広い分野で活用が進んでいます。特に、従来なら専門のデザイナーや撮影チームが必要だったビジュアル制作を、個人や小規模チームでも短時間・低コストで行える点が大きな革新です。


無料&有料で使える!3大画像生成AIの特徴と比較

①DALL·E(ChatGPTの画像生成機能・直感的な指示で多用途に対応)

DALL·Eは、OpenAIが提供する画像生成モデルで、ChatGPTで直接指示を入力して画像を生成できます。つまり、ChatGPTの中に組み込まれた「画像生成機能」がDALL·Eです。自然文で指示するだけで、構図や色、雰囲気を細かく指定可能で、イラスト風・写真風など多様なスタイルを使い分けられます。

強み

  • ChatGPTの会話文脈から直接画像を生成できるため、文章とビジュアルを連動させやすい
  • プロンプト作成の敷居が低く、初心者でも数分で高品質画像が作れる
  • 写真、イラスト、アイコン、抽象背景などジャンルを問わず生成可能
  • 生成画像は商用利用可能(利用規約の範囲内)

料金

  • 無料プラン(無料版ChatGPT)でも利用可能で、一部機能が制限されるものの、画像生成を試すことができます(1日あたり数枚までの生成が可能、利用回数は時期や負荷状況によって変動)
  • ChatGPT Plus(月額 約3,000円)では、より高速な生成と優先処理、追加機能の利用が可能

無料版ChatGPTでは基本的な画像生成が可能で、簡単なビジュアル作成やプロンプトのテスト用途に向いています。一方、商用利用や高解像度出力、継続的な制作にはPlusプランが適しています

実践体験:

プロンプト例: 「モダンなカフェの外観、夜、ネオンライト、Webサイトのヒーロー画像向け」

実際に「モダンなカフェの外観、夜、ネオンライト、Webサイトのヒーロー画像向け」というプロンプトでDALL·Eを使ってみたところ、3種類の印象的な画像がわずか1分ほどで生成されました。すべて異なる構図でありながら、商用利用可能な高品質出力でした。さらにPhotoshopで軽く色調整するだけで、ブランドの世界観にぴったり合うビジュアルになりました。

②Adobe Firefly(デザイン用途に強い・Adobe製品との高い親和性)

FireflyはAdobe製の画像生成AIで、PhotoshopやIllustratorとの連携が非常にスムーズです。背景削除、テキスト装飾、オブジェクトのスタイル変更、パターン生成など、グラフィックデザインに即した機能が充実しています。特に印刷物や広告デザインで求められる細かい調整にも対応できる点が魅力です。

強み

  • Adobe Creative Cloudとのシームレスな連携
  • Photoshop上で生成画像を直接編集可能
  • 装飾系の素材や抽象的背景に強く、ブランドカラーの反映も容易
  • 高解像度出力に対応し、印刷にも利用可能

料金

Adobe Creative Cloudプランに含まれる(Standardプラン 月額 約1,580円〜)

実践体験:

「ビジネス系サイトのトップバナー向け、落ち着いた青のグラデ背景、幾何学模様入り」といった条件でFireflyを使い生成。Photoshopで文字やロゴを配置し、短時間で完成度の高いバナーを作成できました。既存テンプレートとの馴染みも良好で、作業時間は従来の半分以下でした。

③Midjourney(アート・世界観重視・芸術的表現に特化)

Midjourneyは、ディスコード経由で操作する高精度画像生成AIです。特に幻想的・芸術的なビジュアルに強く、映画ポスターやコンセプトアートのような世界観を持つ画像を得意とします。アート性が高く、SNSやポートフォリオで映えるビジュアルを求めるクリエイターに人気です。

強み

  • 写実的かつ芸術的な表現力
  • 独自の色彩感覚や質感表現
  • 構図や雰囲気作りが秀逸
  • コミュニティ内での作例共有が盛ん

料金

月額 約1,500円〜

実践体験

「スチームパンク風の都市、夕暮れ、温かみのある光」という指示で生成したところ、緻密なディテールと独特の色彩が印象的な作品が完成。ファンタジー系の世界観を持つWebサイトやゲームのキービジュアルとして即戦力になる品質でした。


比較表

ツール特徴得意分野操作性料金(月額・円)
DALL·EChatGPTに統合、直感的な指示で多用途対応写真・リアル系・構図重視◎(自然文)約3,000円(ChatGPT Plus)
FireflyAdobe連携に強い、デザイン特化バナー・装飾・素材生成◯(GUI操作)約1,580円〜(Standardプラン)
Midjourney芸術的・幻想的な表現に特化世界観重視のアート△(Discord操作)約1,500円〜

プロンプト設計のコツ|“使える画像”を出すための視点

画像生成AIの出力品質は、プロンプトの設計力に大きく左右されます。以下のポイントを押さえることで、より狙ったビジュアルを得ることができます。

  • 具体的なシチュエーションを入れる(例:夜、雨、近未来、オフィス)
  • 目的を明確に(例:ヒーローセクション用、背景用、アイキャッチ用)
  • スタイルや構図を指定(例:ミニマル、俯瞰、斜め構図、シンメトリー)
  • 色や雰囲気も明示(例:青系、落ち着いた、明るく柔らかい、レトロ調)
  • 使用用途に合った縦横比やトリミング余白も意識する

他のデザインソフト、アプリとの連携&活用テクニック

生成した画像はFigmaやCanvaにインポートしてテキストやUI要素を追加したり、FireflyならPhotoshopで直接編集するなど、各ツールとの連携もスムーズです。


どのツールを選ぶべき?

  • 商用利用前提で、多用途に使いたいならDALL·E(特にChatGPT利用中の人)
  • デザイン制作や印刷物との連携を重視するならFirefly
  • 世界観やアート性を重視するならMidjourney

実際には、用途に応じて複数ツールを使い分けるのが理想です。たとえば、DALL·Eでイメージ案を大量に作り、その中から選んだ1枚をFireflyで加工し、最終的な仕上げをPhotoshopで行うといったワークフローも有効です。


まとめ

DALL·E、Adobe Firefly、Midjourneyはそれぞれ異なる強みを持つ画像生成AIです。プロジェクトの目的、作業環境、予算に応じて選択肢を変えることで、作業効率とクオリティを両立できます。

まずは無料または低価格プランから試し、自分のワークフローに合ったツールを見極めることが、AI時代のクリエイティブにおいて大きなアドバンテージとなります。

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